通関士の難易度 資格試験の合格率とか年収

通関士とは、貿易業界唯一の国家資格です。その管轄は財務省という省庁で、海外から届いた荷物を、国内の市場に受け入れるための申告・検査・関税納付・許可といった通関手続きを「輸出入者に代わって行う貿易実務のエキスパート」と紹介すると良いでしょうか。資格試験は全国各地の税関の通関業監督官が主催していて、毎年10月上旬〜中旬の日曜日、札幌や東京・神戸などの全国13都市で一斉に実施されます。
ちなみに通関士資格試験の合格率は約12％です。医師の国家試験の合格率が90％前後、不動産鑑定士の対受験者比最終合格率が約2％と比較しても難易度の高い資格試験だということが想像できます。ビジネスのグローバル化により、人だけではなく物も海を越えて行き来することの多くなっています。
その結果、日本の年間輸出入申告件数も年々増加する傾向にあります。当然、通関手続き件数も増えており、今後通関士のニーズはこれからも高まると予想されます。「通関士」と言う見なれない、聞きなれない肩書きが通信教育の講座に登場したり、参考書の広告を新聞に見るようになったのもうなずけます。

通関士が仕事をするところはどんなところなのでしょうか。就職したり、転職したりできる会社は倉庫会社・運送会社・商社・貿易会社・金融機関などになります。通関士が働く会社のほとんどが通関業を兼業としている会社です。通関士専門業務の会社はほとんどありません。

通関業務を営むには通関士を一人置かなければならないという決まりがあります。物品を輸出入している業者は、通関書類の審査・作成・押印などをすることが欠かせません。通関手続きや通関書類の作成の他に、関税計算書類の審査や不服申し立て、主張・陳述の代行などが通関士の主な仕事です。

短時間で通関するために迅速な対応が求められます。このように、通関士としての仕事は国の物流を担う重大な仕事です。毎日の生活にかかわる様々な物品を扱い我々の生活に大きく影響するのがこの通関士という仕事です。通関士がいなければ国際物流は成り立たないとても大切なお仕事です。

通関士という職業をどれだけの人が知っているのでしょうか。また、通関士として就職・転職するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。通関士とは国家資格のひとつで物品の輸出入に関わる人です。海外と日本と間の国際物流を支える大切な仕事で、財務省の管轄になります。

海外へは膨大な品物が輸出入されています。通関士の仕事は「通関手続き」と呼ばれるもので、「誰が」「どこから」「何を」「どれくらい」輸出入するのかを税関に報告して許可をもらうというものです。通関士は輸出入の申告が正しく行われているかどうかを審査して、拳銃や麻薬などが国内に物流することを防止するという使命があります。

そのほかにも、関税・消費税などが正確に徴収されるようにしなければなりません。通関士以外は貨物の輸出入申告をすることは出来ません。そういうわけで、様々な物品の知識と商品分別能力が求めらるのが通関士の仕事です。